Thursday, January 31, 2013

日本経済は「制御不能の円安」によってのみ救われる

ミョウジョウアセットの菊池氏が日経ビジネスに出ていて、まあいつもの日経ビジネスのごとく逆張りのつもりがただの能書きのようなスレタイなのだが、一応私なりの考えを。


日本経済の低い実力からして、円は高すぎるというのは過去20年そうだったのである。したがって、かつてアメリカが80年代のプラザ合意などでやったように、とことんまで通過が安くならなければ帳尻は合わない。

日本国債のことや長期金利急騰などと脅す人は、一体外人がどれだけ日本国債を持っているのか調べてみてほしい。ありえないくらい少ないからw

取引されない資産は、下がりようがないのである。

仮に日本国債が減価したとしても、欧州や米銀の一部がやったように、政府公認でMark to marketをやめてしまえば良いのである。金融の共産主義化などという向きは、すでに日本の金融は20年前からそうなっているという現実に目を向けたほうが良い。したがって日本の銀行のBSも国民の預金も安泰。

たかが90円になっただけで悪性円安などと騒ぐ日経ビジネスが典型だが、長期大局観を忘れてしまった、あるいは考える脳力のない評論家が圧倒的になってしまった。かつてハーバードビジネススクールでは、「日本企業の強みは長期的思考」などと語っていたものだが時代は変わったようである。

最後になるが、ミョウジョウアセットはもともとミクロの改革ーガバナンスや企業価値向上のためのバイアウトなどアクティビスト投資ーを専門にしていたと記憶するが、いつのまにかマクロファンドになってしまったのだろうか。マクロファンドはもう流行らないからやめたほうが良い、もとに戻ったほうが良いのではないか。

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