Friday, November 8, 2013

第一の矢 うかうか自己満足してると通貨戦争にまた負けるぞ

BOJ黒田が「いずれは出口戦略を考える必要」と発言したとのロイター(非常に悪質な、いわゆる「Out of context」であってまったく本人の意図とは別だが)をみて驚いた。

たとえ文脈だったとしても、こんなことはおくびにも出してはいけない。妙な誤解を市場に与えるだけだからだ(実際昨日のNYでの妙な動きの一部=米GDP後高くなった方については、この報道が引用されていた)。また、すこしうまくいったからといって、単細胞ですぐ結論を急ぐ馬鹿な日本のメディアは、黒田にこんな失態をさせるような馬鹿な質問をする暇があったらボランティアでもやって世の中の役に立ってほしい。

日本が出口など考えている場合ではないのは誰にだってわかるはずだ。5年たってもありえない。2%インフレなど、現在のさらに100倍のETF購入を10年は続けないと無理だ。

そういう、すこしの成功で甘くなる脇の甘さが、欧州やシナなどの為替操作野郎どもにねらわれるのだ。

Dragi総裁の利下げや悲観発言、本日はOZ中銀によるこれまた自国経済悲観発言があったが、これは皆、自国為替を人為的に引き下げるためのTacticsにすぎない。


片や日本のほうは、消費税を導入するためという(例によっていつもながらの)MOFの至上命題があり、そのため表向きは「アベノミクスうまくいってます、景気も回復してます」といい続けなければならない。

英語のできない日本国内はそれでいいとしても、マーケットに対してはそれではダメだ。でないと、またユーロや豪ドル引き下げ攻撃の狭間で円だけが高くなってしまう。


戦争のやり方をしらない者は、また数年前の奈落に陥るぞ。

日本政府。日銀は、年内に第一の矢第二弾を強いられるだろう。この予測を維持する。

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