Monday, December 31, 2012

タイガーアジアファンドについて

2000年代初頭から、年率平均10-25%の驚異的なリターンを上げてきた、Tiger Asiaが先日閉鎖した。

日本の保険会社などからも出資を受け、(アナリストのJunjiさんも確か第一生命かどこか出身のはず)2001年以降、日本株空売りで大儲けしたファンドである。

香港での中国建設銀行株の追加売出に絡むインサイダーで、香港SFCからはすでに訴追されていたが、2011年にはSECからも訴追を受け、罰金支払いの代わりに罪状認否を行わないという選択をしたが、その頃にはすでにReputationにうるさい機関投資家の資金は一斉に引き上げていたと聞く。その後最近になって、日本のFSAからも、ヤフージャパン株の株価操作にからんで訴追されているのはご存知の通り。

ご存知と思うが、Tiger Managementの創設者Julian Robertsonの子飼いが運営するTiger Cubsのうちのひとつであった。投資対象は日本含むアジア、戦略はドメスティック株のロング・ショート。アナリストは皆、日・韓・シナ・アジア系米国人などのアジア人で、その強みを活かしてアルファを取るという意味で、強みが生きないグローバル・外需株は一切やらないといっていた。この戦略は確かにMake senseだったのだが。

創設者Bill Hwangという人物
17歳の時、1980年代初めに韓国から米国に移住したらしい。父親は韓国に多いミッション系の牧師で、その地位を生かして貧困にあえぐ*韓国を脱出し、ネバダ州に移住したようだ。

大学はUCLAで経営専攻、その後幾つかの職を経て、ヒュンダイ証券のNY支店で韓国株営業をやっていた時に、当時のJulian Robertsonの部下でアジア株担当のPMと知己を得たらしい。

(続く)


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