Sunday, December 22, 2013

IPOで乗り遅れる日本 郵政IPOはやるなら今年しかなかった。なぜタイミングを読まなかったのか。読めないのか。

機を見るに敏なイギリス人は、すでに今年、お荷物の英国郵便局Royal MailのIPOを成功させ、荷物を片付けた。規模ではかなり上の日本郵政に先を越されまいとの判断が働いたことは察しがつく。

というか、日本郵政など、今年IPOしなければいつするのか。

馬鹿で世界情勢に疎い日本の政治家と役人共がのろのろしているうちに、グローバルIPOの枠はどんどん埋まっていく。足利銀行が片付いたらよいのか?少しでも累積財政赤字を解消したいなら、今年こそ、がんがん大型IPOで世界の投資家に日本の屑アセットをはめ込むべきであった。東京メトロとか空港とかも含めて、こういう機会に売れるものは売っておかないと財政赤字はいつまでたっても減らないですよ。

このままだと、2014年にはイタリアの郵政公社とかポルトガルとかスペインのような屑にまで先を越されてしまうだろう。日本市場で働く日本人の投資銀行家たちは、グローバルIBのサラリーマンと化しているので、自社の中でぜんぜん自己主張できないのだろうか。そんなのでよく何千万円ももらえるものだ。

最近のFTによれば、2013年のIPO市場はNY、ロンドン、香港ともに二桁増だったのに日本だけなぜか10%ダウンであった。相場は世界一上昇したにもかかわらず、である。

日本の企業、証券関係者の動きが鈍いとしか言いようがない。上昇しきってからでは遅いのである。リクルートなど有望なものはさっさと一部でも上昇させてしまえばよかったものを。来年になってからでは、Alibabaとか世界中で大型案件が計画されているからかなり遅いといわざるを得ない。

No comments: