Wednesday, March 27, 2013

BRICSはもう飛ばない

ZTE、Sungning電子(中国のベストバイ、あるいはヤマダ)、BYD、上海宝鋼など素材メーカーなど、中国本土系の主要企業の赤字あるいは予想以上の悪化決算が続出している。

成長が高い消費財、あるいはオンライン・IT系も、TyngiiやHengan,百度に見られるように、株価はまったくさえない。PEレシオは下がっていく一方である。

よくいわれる、「年10%近い経済の高成長」とは一体なんだったのか。
GDPが実質でそれだけ伸びるのであれば、各セクターのトップ企業がなぜ赤字を垂れ流しているのか。

マクロエコノミストが支配する現在のトップダウン型エクイティ投資業界は、この疑問に答えられるのだろうか?彼らが、相変わらずのトップダウン観点で中国株投資を顧客に勧めていることは犯罪的ですらあるかもしれない。

結局株式では、個別株で儲からなければ話にならない。中国本土にはそれがないのだ。

ブラジルもインドも、チャート的にも実体経済的にもさえない。インドはレイプ好きな国民性は今後も各地で摩擦と排斥をくらうだろうし(頭はよい連中が多いので残念だが)、今後もロシアにいたっては、国として何をやりたいのかまったく見えない。あせってガスを売りつけるくらいしか能がない。

BRICSが共同で開発銀行を設立とか、アフリカとか、相変わらずメディアは「先進国=死滅」「途上国=クール」の図式を押し付けてくるが、乗らないほうがよいだろう。実際、その先進国である米国や日本の不動産を買いあさっているのは自分の国の将来を信用できない途上国の連中なのだ。

アフリカなんぞ、どうやってあんなところで儲けるのか。中国や資源とのつながりを書き立てる連中は、そもそも社会的基盤が崩壊しているところでどうやって経済成長や株式市場が育つのか、私に教えてほしい。

昨年終わりにもいったが、BRICSの時代は当面終わり。金の時代も終わりである。




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